数々の華麗な守備と美しい放物線を我々の記憶に焼き付けた丹羽が帰国して早1ヶ月。
その前には修さんや月森さんと帰国が続いていましたが、楽しみな戦力が加わり、練習を重ねることで新たなチームワークが出来上がってきていたのでどんな戦いになるか、楽しみでした。
新たな編成、新たな副キャプテンで挑んだ今回の日本人会大会。
結果はあぶさんとしての日本人会大会3連覇達成という、最高の形で終わりました。
もちろんそこまでコマを進めれなかったあぶ1メンバーの悔しさがありますが、
OB・OGの皆様に優勝の報告ができて、ホッとしております。

このスローピッチルールになってからというもの、投手のコントロール、高低、前後の攻め、非常に難しく、ロースコアも当たり前になってきており、どのチームにどんないいピッチャーがいるか分からない状態です。
極端な話、ピッチャー次第で20点取られるか0点に抑えるかぐらい投手に依存しています。
それは武藤さんが日本人会大会3連覇の投手であり、18連勝で10完封以上していることを考えるとどのぐらい凄いか分かって頂けると思います。
それに続けといろんなチームがピッチャーを擁立してくるようになり、1歩先に出てた感があったのに、かなり全体的に投手力が上がってきたなと実感した大会でした。
とにかく前からくるボールは打ちやすいのですが、真上から落ちてくるボールはとらえるポイントが1点しかないのです。

是非このスローピッチ、体験しにシンガポールに遊びに来ませんか?
OB・OGの皆さん、お待ちしております。

では大会の総評です。
あぶさん1とあぶさんAの総評がございますので、お時間ある時にゆっくり読んでください。


あぶさん1

今回のあぶ1はシードのため2回戦からの登場となった。
目標は優勝であるが、まずは一戦ずつ大切に勝ちあがり、ベスト4での「あぶさん対決」を楽しみにしながら大会に臨んだ。

【1】
初戦(2回戦) VS Early Birds 5-3

1回表の相手攻撃をエース香川のナイスピッチングで0点に抑える。

その裏、一番原川(右)のヒットから始まり、二番畠山(遊)がフォアボールを選ぶ。四番香川(投)もきっちり四球を選び満塁。ここで満塁にめっぽう強い『満塁男』五番山口。
なぜか山口には紅白戦でも公式戦でも満塁で打席が回る率がめちゃめちゃ高い。
更に満塁での打率も極めて高く、彼は『満塁男』と呼ばれている。満塁のように一躍ヒーローになれる場面が大好きなようである。
今回もきっちりとクリーンヒットを放ち、2点タイムリーとなる。

その後も六番渡辺(中)のタイムリーヒットで1点追加。七番野口(一)の犠牲フライで更に追加点。初回4点を入れる。
更に公式戦初出場となる八番高木(ミドル)の内野安打も飛び出した。
試合前の作戦で、初回に最低3点を取ることを目標としていたあぶ1としては、まずまずのスタートである。

その後3点を入れられるが、57歳という年齢とは思えない守備力のある浦上を投入し、これ以上の追加点は許さない。
浦上は1週間前に腰痛が再発したが、この大会のために静養を貫き、大会に間に合ってくれた。

3回裏には畠山(遊)の右中間三塁打の後、三番神谷(四)のレフト前タイムリーヒットで追加点。更にチャンスは続くが、ここでタイムアップ。
スコアこそ5-3だが、危なげない試合運びでの勝利となった。

なお、今回シンガポールに7年ぶりに復帰した西村しゃりんが、サードの守備に入った。
通常はセカンドとキャッチャーが女性という固定概念を打ち崩しての起用となったが、これが見事に的中。
サードへの当たりを次々と軽快にさばき、男性以上の守備力を見せたのである。
実はこの試合では、この戦評を書いている神谷としゃりんのいずれかがサードに入る計画であったが、「しゃりんの方が守備力が上では?」との戦略総合コーチ香川の声があり、しゃりんがサードとなった。
これが正しいことが明快に証明されたのである。
守備力は「神谷<しゃりん」が周知の事実となり、神谷としては若干複雑な気持ちもあるが、あぶさんとしては、しゃりんの再加入は非常に大きな力となったことは間違いない。

また、あぶさんに所属していながら「公式戦0勝」という極めて稀有な実績を持っていた野口、畠山の初勝利の試合となった。
ここで負けていたら「野口、畠山と同じチームになると一勝も出来ない」というジンクスができるところだったが、それを回避したことでも意味ある勝利となった。


【2】
3回戦 VS Plabom II Jerry  11-11(じゃんけん3-5)

今回プラボムからは2チーム出場だが、そのうち強打者を集めたチームとの対戦。
準決勝であぶAとの「あぶさん対決」を実現させるためには、絶対負けられない山場である。

1回表、あぶさんの攻撃。
二番畠山(遊)が四球を選び、三番神谷(ミドル)がセンター前ヒット。
四番香川もヒットで続き、ワンアウト満塁。
ここで出ました『満塁男』五番山口。この日2試合目にして、早くも2回目の満塁での打席である。
ここできっちりセンター前に2点タイムリーを放つ。さすがである。
更にクアラルンプールから参加の八番藤瀬(三)のヒットで2点追加。
初回で4点と上々のスタートである。

1回の裏を1点で押さえた2回表は、十番西村えりん(捕)から。
最近バッティングの調子がすこぶる良いえりんは、ここでレフトの頭上を抜く2ベースヒット!!
細い体から繰り出された打球とは思えない、見事なヒットであった。
更に一番原川(右)もヒットで続く。
その後、三番神谷(ミドル)が今大会あぶ1初ホームランとなるセンターへの3ランホームランを放つ。
先攻とはいえ、この時点で7-1となる。

その裏、強打のプラボム打線に3点を取られ、7-4。
もう少し点数を取られてもおかしくない場面もあったが、センター渡辺のファインプレーがあり、3点で切り抜けた。

3回表は八番藤瀬(三)がレフトスタンドへ見事なソロホームランを放ち、8-4となる。
しかし強打のプラボムは3回裏にも3点を入れ、3回終了時点で8-7となる。

4回表は畠山(遊)の四球、香川(投)のヒットで、打席には山口(左)。
ここで山口も3ランホームランをかっ飛ばす。
山口は、この日の打率10割をキープ。
4回表終了時点で11-7。

最終回である4回裏、プラボムは打順よく1番から。
プラボム打線は1番から6番まで長打も打てる力を持っており、気が抜けない。
案の定、プラボム打線が爆発し、ホームラン攻勢で11-11に追いつかれてしまった・・・。

決着はじゃんけん戦へと突入するが、あぶさんは、めっぽうじゃんけんに弱い。
聞いたところによると、「あぶさんがじゃんけんで勝ったのは、あぶさん対決のじゃんけん戦くらい」とのこと。
ここまでじゃんけんに弱いとは、なんたることか・・・。
ただ、3回戦で負けるわけにはいかず、それぞれが必勝を誓い、じゃんけん戦に望んだ。
一人ずつ勝ち負けが続き、3-3となる。
しかし・・・・・その後二人連続で負けてしまい3-5で決着がついた・・・。

あぶ1としては極めて悔しい結果となった。
メンバーも充実しており、あぶAとの対決であるベスト4には残るべきチームだっただけに残念である。
結果は受け入れるしかないが、良かった点、反省点をきっちり洗い出し、次回の大会のあぶさん1&2フィニッシュへ繋げたい。
 
あぶAは熱戦を勝ち上がっており、この時点であぶ1メンバーはあぶAの応援へ回ることとなった。

#23 神谷




あぶさんA

1回戦 vs SCS
中学1年生のチームでした。
あぶさんは相手に失礼の無いよう全力で戦わせて頂きます。
初回から立て続けに攻めて得点を重ねました。
SCSの守備で素晴らしいプレーが出ました。大塩が放ったライトへのライナーをワンバウンドでキャッチして迷わず素早く1塁に送球! アウト!
ああいう一生懸命なプレーは点差関係なく気持ちがよく、心からナイスプレーに拍手を送りました。
試合に関しては19-1で勝利。
武藤さんの可愛い後輩、モトのデビュー戦を快勝で飾りました。

2回戦 vs NMR-OG
監督者会議でこの抽選枠を引いたのは私ですが、引いた瞬間「やってしまった」と思ってしまいました。
メンバーの入れ替えはあるものの、前回準優勝のチームです。
練習量、選手層、チーム力、やはり怖い相手です。
それは相手も同じように思ってくれているとは思いますが、お弁当食べる前にどっちかが
トーナメントから消えるのはやはり寂しいことです。
激しい戦いは午後の熱い時間帯にやりたいものです・・・
そしてこの試合は後々語り継がれるであろう、一人のヒロインを誕生させる大激戦となるのでありました。
初回先攻のあぶさんはラッキーなヒットなどもあり、2点を先制しプレッシャーを与えることに成功します。
しかし、その裏の攻撃で小さいミスも重なったのと、徹底的に練習してきたであろう的を射るような右中間へのコンパクトな打撃で集中打を喰らい4失点と逆転されました。
2回はお互いに0を刻む息を飲む展開で3回表あぶさんの攻撃。
時間的に4回は無理そうなのでここで追いつかねば後が無い展開。
四球とヒットで満塁のチャンスを築き、武藤さんのタイムリーで1点を返す。3-4
なおも1アウト満塁で8番さやかがフライアウト。2アウト。
9番この日デビュー戦となった山崎がカウント2-3からギリギリを見極めて押し出しの四球を選び同点。時間的に最終回。
バッターは後藤瑠美。
外野が前進、内野も少し前に来る。
ヒットゾーンが極めて狭くなる。ましてや満塁、ニアベースでチェンジを狙うのは当たり前の作戦であろう。
同点のまま終わるということは引き分けじゃんけんかサヨナラ負けしかない展開。
じゃんけんが弱いのはあぶさんの伝統。
どうしても1点欲しい。
チーム全員が固唾を飲む。心拍数が上がる。
そしてストライクコースに来た球にごるみがバットを振り抜く!
放たれたライナーは三遊間を見事に切り裂き、オールセーフのタイムリーヒット。
まだ守備があるのに勝った様なお祭り騒ぎ。
続く1番の翔は内野ゴロで3残塁。
しかし、ごるみのバットで1点のリードを作り、最終回の守備へ。
先頭打者にヒットを浴び、四球と続き、ノーアウト1-2塁。
迎える左打者でごるみをサードに配置。
そこでピッチャーゴロを武藤さんがしっかりさばき、サードの後藤に送球。
ドキドキのキャッチでホースアウト1アウト1-2塁
続くバッターはショートフライで2アウト。
ついに後一人となった。
2アウトといえばランナーは全部GOになるので、サヨナラのランナーを帰さない為にも外野は深め。
そこで相手の狙い打った鋭い打球はセカンドのごるみへ!!
数々の見事なトンネルを披露してきたごるみのところへ鋭い打球が!!
鋭すぎて一瞬だった。
奇跡のようなキャッチングで見事にグラブにボールを収め、テンパり過ぎて暴投しないように1塁の大塩に向かってダッシュ!
ゆっくりボールをトスして試合終了!!!
まだ11時、2試合目なのに疲労困憊、涙を流すものも居たぐらい、負けたくない、負けるわけにはいかない極限の緊張感の中、最終回を戦い、逆転して勝った。
この勝利のあと、ずーっとあぶさんA全員ふわふわした感じだった。
まるでWBCでイチローが打って優勝した後の感じに似ていた。
達成感と終わったのに続いている緊張感、そしてごるみのタイムリーとキャッチに対する感動、あの試合が決勝だったら、と誰もが思ういい試合だった。
5ー4にて勝利!

3回戦 vs SJSS
この試合で今大会で華々しくデビューを飾る予定だったアッシャーですが、寝坊+会場間違えというとんでもないミスをしでかしベンチを温めていたが、やっと彼のデビューが回ってきた。
初回1点を失点し、何か変な空気が流れた。
あぶさんの攻撃では1点を取り返すだけに終わってしまい、またしても変な空気が・・・
2回の表にまた1失点、そして裏の攻撃は0点・・・
ん? 2回戦でちょっと燃え尽きたか?と思うほど歯車がかみあわない。
しかし、3回4回でやっとエンジンがかかり、打線がつながった。
終わってみれば8-2だが、序盤リードを許し攻めあぐねて少し焦りも出てしまい、
打線が噛み合わず点差以上に余裕がなかったように思う。
最後にドドドっと入ったことで楽にはなったが、何か妙な感じがした試合だった。

4回戦 vs ジャングルベアーズ
ナイトラビッツやタワーズといった強豪ブロックを勝ち抜いてきたジョホールの強豪。
この試合の開始前からヒロインごるみが熱中症のような症状が出てしまい、棄権も覚悟に入れるが、気力を振り絞って出場。
3回戦とはうってかわって、序盤から効果的に点数を重ね、エース武藤さんが向かい風、横風の難しいコンディションの中、打ちにくい球を投げ込み、失点を許さない。
投打が完璧に噛み合い投手が打撃のリズムを作り、打撃が投手・守備のリズムを作るという最高の展開になりました。
運動部であぶさん、いや、今やソフトボール全体を支えているチャックさんの打撃もブランクを感じさせないもので、右中間への弾丸ライナーセンターオーバー3塁打も飛び出て勢いも増し、さらに点を加えた。
流れに乗った打線の要である大塩も鋭い打球は飛ばしていたものの球が上がらなかったが、ここに来て待望の柵越えのダメ押し3ランを叩き込んだ。
結果13-0にて快勝

準決勝 vs プラボム
めちゃめちゃ点数を取って勝ち上がってきた。
あぶさん1を破ってきたチームだけに気合が入る。
ガンガンに打ってくるチームということで、細心の注意を払ってエース武藤が強力打線を手玉にとる。
1ー2点を争う展開になるであろうと想定していたその通り、息詰まる展開になる。
2点を先制されるも中盤には取り返し、2アウト満塁から大塩のフェンス直撃ツーベースで走者一掃!
次の回には先発のアッシャーも期待に応えタイムリーを打ちリードを広げる。
もう1点2点と行きたいところだが、2アウトでバッターはごるみ。
フラフラのごるみはみんなで日陰を作り身体を休めさせて水分を取らせてなんとか グランドに立っていた。だから「振るな、走るな、無茶するな、立っておけ」の指示をだしていたのにそれを無視してこの最高のおバカさんはダメ押しのレフトオーバーのタイムリー2ベースを放つのです。
歩いてでも1塁に行けるのに、セカンドまで走ってるんです。
彼女のこの姿にはみんなが鳥肌をギンギンに立たせたはずです。
アッシャーのタイムリーで既にお祭り騒ぎ。
そこにごるみのレフトオーバーですから、ダメ押しにさらにダメを押した感じでしょうか。
次の回もしっかり武藤さんが抑えて裏の攻撃で大塩が右中間最深部の木に当てて、追加点を入れたところで試合終了
10-2にて勝利

これで日本人会大会、8大会連続決勝進出となりました。


決勝 vs アミダーズ
以前あぶさんが対戦して負けている相手で、前回も優秀な成績でシードをとっており、
実力通り決勝まで勝ち上がってきた。
何が凄いかといいますと、ピッチャーがいいです。
全然打てません。コントロール、高さ、申し分なく甘い球が来ません。
後で監督さんに聞きましたがかなり練習しているようです。
打撃も非常に強力で、この1~2年で一気に強豪の仲間入りした感じです。

結局ごるみが毎試合毎試合完全燃焼するので、結局決勝前にガス欠。。。
なんと氷を体中に当てて熱を逃がすが、なかなか回復せず、本部・相手のアミダーズさんに事情を説明し、了承の下、あぶさん1からレディースの代役をたてさせて頂き試合を開始。
初回いきなりフェンス直撃の弾丸ライナーを打たれるも無失点で切り抜けるが、あぶさんも相手投手に手玉にとられる。
しかし、大塩がついにライトオーバーの2ベースを放ち、ここぞというところは打撃でも魅せるエース武藤の鮮やかな流し打ちのライト前タイムリーで一気に大塩が激走で生還し、待望の先取点を奪うも1点どまり、しかし打ちにくさでは絶対的なエース武藤も負けていない。
ヒットや四球でランナーを許してもみんなで守り、失点を許さない。
ごるみも何とか少し回復し、出場を直訴してきたので、3回からキャッチャーに入れた。
どうしても優勝の瞬間を一緒に迎えたかったとのこと。
その頑張りにまた打線が奮起し、4回裏に連打で1-3塁からゲッツー崩れで何とか1点をもぎ取り、2-0となり5回表、最終回の守りにつく。
結局3者凡退で最後のバッターをショートフライに打ち取りゲームセット!
ロースコアの試合を制し、3連覇を達成しました。

恒例のVAMOS ABUSAN!です。



実は鋭い当たりを飛ばし、ヒットも打っていたさやかも実は3試合目からやばかったとのこと。
あぶレディースの精神的な強さ、勝利・優勝への想いが際立った大会でした。
また、大きく戦力の入れ替えがあり、チーム編成も3割ぐらい変わっている中での優勝は非常に大きな成果でした。

U1



報告が遅れましたが、去る5月25日、数々の歴史が刻まれたカランフィールドで
主将U1の選手宣誓と共に第35回JACファーストピッチトーナメントが開催されました。

あぶさんA
1回戦 vs NYK 
結果 13-0
初戦の入りからすると上々。
しっかり点を取り、翔を温存し久々に大塩をマウンドに送り出せた。
その大塩は今回から70mフェンスが出来たが、あと20cmで柵越えという特大の当たりを炸裂させ、KLからの長距離移動を感じさせない相変わらずの打棒でした。
危なげなく快勝。

2回戦 vs AMK
あぶさん翔とAMKの若きローカルピッチャーの快速球バトル勃発。
35分の試合時間で少ないと2回表で終わってしまう昨今、
4回の裏まで回り、ヒットはU1の振り遅れて詰まったレフト前ポトリのみ。
翔が許したランナーはエラーの一人だけかな?
とにかく両チームランナーが出せない。
結局4回終わって0-0のサドンデス突入。
AMKの攻撃1アウト満塁からスタート。

先頭バッターが翔の渾身の速球をとらえる!
前進守備のショート横に鋭いライナーが飛ぶ!
ショート岡が腕を伸ばし渾身のダイブでライナーを捕球、
すぐさまサード古関と目を合わせ、古関がサードに戻る。
素早い動きで飛び出したサードランナーを封殺。
最高の形でダブルプレーを奪い、勢いをつけて裏の攻撃へ。

サドンデスで表をゼロに抑えると、裏の攻撃は相当有利になる。
1点だけ取る意識をすればいいからである。
表の攻撃は何点でも取りたいので基本強打になる。

円陣を組み、冷静に作戦を練る。
3塁ランナーを経験豊かで俊足の武藤さんに委ねる。
2・1塁ランナーはゲッツー阻止で足の速いメンバーを配置。
打順はU1→大塩。
相手ピッチャーは球が速く、変化球もあり、そしてまとまっている。
荒れ球も少ない。
そこでランナー全員に「2球目を叩くので、いいスタートを切ってくれ」と指示。
もしライナーが飛んでしまえば同じようにゲッツーになる危険な作戦だが、
このピッチャーから1点を取るにはこれしかなかった。
初球、ど真ん中にストライクが来たが、見逃す。
そして2球目外角にライズが来ると上から思いっきりダウンスイングで叩いた。
高くバウンドした打球がピッチャーの頭上へ。
手を伸ばしてジャンプするが、その上の超える。
U1は一塁へ走りながら勝利を確信!結局ショートはどこにも投げられず、
サヨナラ勝ち。

両チーム共に投手が素晴らしく、あぶさんはセカンド浦さんのダイビングキャッチ、
大塩の逆シングルダイビングにショート岡の恐らくシンガポールソフトボール人生で
1番大きなプレーであろうサドンデスを0点に抑えたダブルプレーキャッチ、等など、
みんな球際に強く素晴らしい試合でした。


準決勝 VS SINGAPORE RED
シンガポールのユース代表チームとのこと。
彼らの戦いっぷりを見ていたが、はっきり言って強い。
対戦したことの無いスピードのピッチャーが上下の変化球を交えて投げ込んでくる。
厄介なピッチャーだ。

今回はSEA GAMEという国際大会が控えており、その前哨戦ということで
シンガポールチームが3チーム出てきており、その3チームとあぶさんがベスト4に残った。
日本人チームとして、前回の覇者として、ここで負ける訳には行かない。

大会は雨が降らず朝から延々と日光が降り注ぎ、途中の中断もなかったが熱戦に熱戦の
サドンデスで押しに押し、二時間以上もずれていた。
準決勝で既にナイターである。

初回、際どいところを連続で見極められ(手が出なかったのか?)先頭打者に四球を選ばれる。
そして盗塁されてしまう。
のぼるが凄い球を投げたが相手の足が若干早かった。
翔のストレート+のぼるの剛速球でセーフになるって、離塁早くしないと無理やと思うけど・・・

そして、さらに塁を盗もうとしているランナーを気にしながら守っていたが、打者を三振にとったコースが微妙で、ちょっとした隙に三盗を許してしまった。
次の打者のセカンドゴロの間にランナーが帰ってしまい1点を足で奪われた。
結局3回までまわったが、初回にU1が四球で出塁したぐらいで、あぶさんも相手もノーヒットで
試合終了。

うまいことサドンデスに持ち込まないと、連打どころか安打が出ないレベル。
セーフティーを狙うも1・3塁のチャージが強烈で、バントも容易ではない。
その相手も決勝では負けてしまった。

今回、ローカルのチームが2つ増えたこと、他のチームにハイレベルのピッチャーが入ったことで
一気にレベルがぐんと上がった。

是非あのチームに雪辱したいので是非次回も参戦してほしいものです。

U1



あぶさん1 JACファーストピッチトーナメント大会(2014年5月)総評

今回のあぶ1は熊崎の投手としてのデビュー戦となる。
決起集会では、熊崎を皆で支えて行こうと誓った。
また、野口、アッシャー、北村、高木といった新戦力のファーストピッチデビュー戦ともなった。

【1】
1回戦 VS  Towers M 0-11

1回表、あぶ1は先攻。一番渡辺(捕)がファーストフライ、二番神谷(二)がレフトライナーで倒れる。
三番香川(中)がセンター前ヒットで出塁するも、四番野口(左)がセカンドゴロ。
0点で攻撃を終える。

1回裏、ピッチャー熊崎がデビュー。ただ、ストライクが思うように入らない。
四球でランナーをためたところにタイムリーヒット。この繰り返しで、結局ノーアウトも取れずに大量失点でノックアウト・・・。
その後、交代した香川が最小失点で抑えたが、結局1回表に11点と大量得点を取られてしまった・・。

2回表、あぶ1は5番ケン(一)、6番熊崎(投)、7番藤瀬(三)が凡退。あっけなく0点で攻撃を終える。

2回裏はピッチャー香川が大健闘。0点に抑える。

3回表、あぶ1の攻撃。と行きたい所だったが、ここでタイムアップ・・。
なんと8番畠山(遊)、9番アッシャー(右)には打順を回すことも出来なかった。

残念ながら惨敗となった。


【2】
敗者復活1回戦 VS FSBC OP  3-4

初戦の惨敗を受け、ピッチャーをどうするか議論があったが、ワンアウトも取れなかった熊崎が出番なしでは、今後に繋がらないということで、熊崎の先発起用を決定。
ただ、四球が続いたらその時点で交代、との条件付きである。

1回表、あぶ1は先攻。1番畠山(遊)が出塁し、2番神谷(二)も四球を選ぶ。
その後ワイルドピッチの間に、ランナーが進塁し、ノーアウトランナー2&3塁。
ここで3番香川(中)がきっちりレフト前ヒットを放ち、2点を先制。更に相手ミスで香川は3塁へ進塁。
ここで4番野口(左)はライトへ犠牲フライ。3点目を入れる。
上々のスタートである。
その後、5番ケン(一)のセンター前ヒット、6番渡辺(捕)の四球で出塁したが、得点には結びつかなかった。

1回裏、熊崎が投球するも、思うようにストライクが入らない・・。結局ワンアウトは何とか取ったものの、再び香川に交代。
香川が後続を抑えるが、3点を失う。

2回表、2回裏、3回表は双方得点できず。

3-3の同点のまま、3回裏FSBCの攻撃をなる。
ここで1アウト1&3塁のピンチを迎える。1点取られたら試合終了なので、満塁策。
ただ、次のバッターの打球はむなしくもセンター前にポトリと落ち、3-4のサヨナラ負けとなった・・。



今回は最低1勝を目標に掲げたが、残念な結果となってしまった。
投手熊崎は2試合で防御率250以上という、天文学的数字を叩き出した。
ただ、一人前になるには場数が必要である。今回の経験を糧にして、今後成長してくれることを祈りたい。

#23 神谷

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