あぶさん1 日本人大会(2015年3月)総評

【1】
初戦(2回戦)  VS ケムスター 16-1

初戦の相手はベスト4経験のあるチャンギブンブン丸1号と読んでいたが、そのブンブン丸をやぶったケムスター。
あぶ1は基本的な戦略などを確認し、チーム一丸となり試合に臨む。

KLから来た1番原○がいきなり見逃し三振に倒れるスタートとなったが、その後は打線がつながる。
常連メンバーである岡、山口、神谷のほか、日本人大会初参加の木元、ゆうき、も着実にヒットを重ねる。
女性メンバーのしゃりんも見事な3塁線をやぶるヒット。妹のえりんもきっちりと出塁。
更に3番に入ったケンのホームランも飛び出し、みるみる点差を広げた。

終わってみれば16-1の完勝。
幸先の良いスタートとなった。


【2】
3回戦 VS M One White 15-3

初回、この試合1番に入った高木がしっかり四球を選び出塁。
さらに2番ブーンも打ち気を抑えての四球。
3番小林(ユニフォームネーム=紅豚)も出塁。
山口、ケン、しゃりん、岡、ゆうき、えりんと打者一巡の猛攻が続いた。

その後も小林(紅豚:読み方ベニトン)、更に山口にホームランが出て相手を圧倒。

守っては、ショート岡、セカンドしゃりんの流れるような6-4-3のダブルプレー。
初戦に続き、この日2度目ダブルプレーを完成させた。
しゃりんの女性離れした守備には感服するばかりである。

結局15-3の完勝。
シード権を獲得し、ベスト8決定。


【3】
準々決勝 VS あぶさんA 4-11

久々のあぶさん対決である。

初回、先攻あぶAの打線がつながり、更にあぶ1にミスが出てしまった。
3ラン含む6点を取られ、1回表終了時点で0-6。
痛いスタートとなった。

ただ、この展開はどこかで覚えがある・・。
前回大会の2回戦ジャングルベアーズ戦と同じである。
前回大会でも初回表に6点を取られながら、最終的に8-7で勝利。
この事実を皆で再確認し、裏の攻撃に入る。
あきらめるには、まだ早すぎる。

1番原川がしっかり四球を選び出塁。
2番岡の打球はいい当たり!!
抜けるかと思われたが、ショートにキャッチされる。
更に抜けそうな打球であっただけにファーストランナーが戻りきれずにダブルプレー・・

ここからあぶ1が粘りを見せる。
3番ケンが四球で出塁。4番が出塁し、5番山口のヒット。
更に6番木元が四球を選び、まずは1点。
更に二死満塁とチャンスは続いたが、後続が続けず1点止まり。
追加点の欲しいところであった・・。

その後、あぶAに追加点を取られて点差は広がる。
やはりあぶAの打線の破壊力はすごいものがある。

3回裏、あぶ1の攻撃。試合時間の関係で最終回となる。
粘りを見せ、まずは2点を獲得。
更に新加入のバズーカ砲 木元が、レフトスタンドに狙いすましたホームランを放ち、この回3点目。
ただ、追い上げはここまで。
試合終了となった。


あぶ1としては悔しい結果となったが、あぶAがベスト4に残っており、あぶAの応援に回ることを皆で確認。

ベスト8というのは最低限のノルマ達成であり、満足できるものでは到底ない。
ただ、今回はあぶ1全員が意識を統一させ、一丸となって試合できたことは収穫であった。
反省すべき点はしっかり反省し、頂点目指して再スタートを切りたい。

#23 神谷



あぶさんA
1回戦 対 紅人
初戦の入りとしては上々。
打線も繋がり、選手も満遍なく活躍でき、いい大会の入りとなった。
12-3にて勝利

2回戦 対 クレッ子A不二雄
初戦に続き、効果的に選手を入れ替え、みんなで勝ち取るいい試合となった。
12-2にて勝利

1回戦・2回戦共にピッチャー野崎が活躍。
見事にエース武藤に休息を与える見事なピッチングを見せた。
新加入の快はなかなかバッティングで目立つことができなかったものの、ファインプレーで存在感をアピール。
シンガポールに出戻った松本や昇の後輩の川井田もフル出場し、いい経験となった。

3回戦 対 Summits タンジョンズ
前回破れたシードチームのナイトラビッツと激戦の上勝ち上がってきた勢いのあるチーム。
ここで勝ってまずはシード権を確保し、あぶさん対決に進むべくギアを上げて挑んだ。
結果、打線もきっちり繋がり、エース武藤も要所を抑え、相手に隙を与えず完勝。
11-2にて勝利

4回戦 対 あぶさん1
久々の公式戦でのあぶさん対決となった。
先制点を取って焦らせる作戦。先攻で一気に畳み掛けるべく攻撃開始。
ギリギリの打球がこちらに味方したり、ちょっとエラーが絡んだりと、
とにかく先制点を奪うことに成功。
そして、このあぶさん対決で引導を渡し、トドメを刺したのは他でもない、新加入の快である。
3点を奪い尚も二人のランナーを置いて豪快に特大の3ランを放ちチームがノリノリになった。
裏のあぶさん1の攻撃ではスーパーキャッチからのゲッツーや三遊間の深い所から矢のような送球で相手の攻撃をことごとく封じた。
その後も効果的に追加点を奪ったが、最終回に「このままでは終われない」と最後の攻撃にでたあぶ1は本当にいいチームだった。点差があったのでまだあぶA側には実際余裕があったが、僅差だったら逆にこちらが浮き足立つような怒涛の攻撃を仕掛けてきて、ベスト8で戦わなければならなかったのが本当にもったいなかった。
11-4にて準決勝へ

準決勝 対 プラボム2 いっちゃん
あぶさん1を最強の応援団に迎え入れ、いつも隣のグうランドで練習している強豪プラボムとの準決勝。
先制点は絶対で、初回に打線が繋がり1点を先制するも追加点のチャンスで後続が倒れ裏の守りに。
そうそう簡単に勝たせてもらえるはずもなく、速攻で同点に追いつかれる。
この試合、翔の足がつっており全力疾走できなかったので、今大会を最後に帰国する吉岡を先発で起用し、セカンド後方のミドルポジションに配置していた。
膠着状態が続くが、3回裏にソロHRを打たれ1点ビハインドになったあと、2アウト満塁の大ピンチを迎える。
プラボムの強打者を迎え1・2点の失点は覚悟か、という局面に。
そして、強烈なライナーがセカンド土肥の頭の上を超えていく。通常なら右中間真っ二つ。場合によっては3点を失う当たりに誰もが頭を抱えようとした瞬間、打球に向かって一直線に走る男が突如現れた!
吉岡だ! 走りながら左腕を精一杯伸ばし、スーパーキャッチを決める!
このプレーはデカい。勢いに乗るには十分!
吉岡がもたらした勢いに乗り、4回に打線が繋がり4点を追加し、結局これが決勝リードとなった。
5-2にて勝利

決勝 対 タワーズKA
あぶさんはここ3年、10大会にわたり決勝に進出してきた。
この10大会目をビシッと優勝で決めようとチーム一丸で練習してきた。
準決勝までの5試合、全て先制点を初回に上げてきたあぶさんA。
意気揚々と先攻の攻撃を仕掛ける。しかし、ここにきて1・2・3番が揃って凡退。
重たい空気が流れる。
エース武藤も時より強く吹き付ける強風に悩まされながら甘くならない様、慎重に投球を重ね、ランナーを許すもタワーズ打線を0点におさえる。
0-0の緊迫した展開だったが均衡がついに破れる。
今大会、いつもの率の高い安打製造機風の1番熊崎がそこそこの不調だったが、目の覚めるようなオーバーフェンスで1-0とリードする。
しかし、チャンスは作るものの打線が続かずこの1点を守る展開に。
そして最終回を迎える。
追加点でエースを助けたい、そして自分たちも楽に守りたかったが、5試合で51点を取ってきた打線が嘘のように沈黙。
決勝の怖さか。
しかしそれは相手も同じ。
それまで取れてた点が奪えない。
緊張の最終回の守りへ。
先頭バッターにポテンヒットを許す。
続く女性の当たりが運悪くボテボテのピッチャーゴロ。
1アウト2塁
続く女性が三振で2アウト2塁。
バッターは1番に。
ただでさえ緊張するこの場面にこの日一番ぐらいの嫌な風がエース武藤を苦しめる。
低く甘い球は痛打される。高く上げると風に乗ってコントロール不能となる。
結果、タワーズ打線もギリギリのボールを見極め四球で歩く。
そして2アウト満塁で3番打者を迎えた。
セカンドランナーはサヨナラのランナーなので外野手は前進する。
風さえ止めばという場面でカウントが悪くなり、運命の1球を迎える。
究極の緊張状態から投じられた球は風に乗って真ん中に流れてしまった。
打ち損じてくれればよかったのだが、勝利の女神はタワーズに微笑んだ。
真芯をくった打球は一瞬のうちに前進していた外野手の頭上を超えてホームランゾーンを
超えていった。一歩も動くことはできなかった。
試合終了。逆転サヨナラ満塁ホームラン。
1-4にて敗戦。

凡打で敗戦、準優勝。打てば勝利、優勝。
こんなシチュエーションでなかなかプレー出来ません。打ったバッターが凄い。
そして、抑えて優勝、打たれたら準優勝という本当にドキドキするあの緊張感を味わえた経験は大きいです。
今度はあのシチュエーションで笑って試合を終えれるようにまた練習して行きましょう。

武藤さんの奥様に撮影して頂いた写真のリンクを貼っておきますので、是非ご覧下さい。
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