去る6月14日に雷雨でかなりスタートが遅れ、試合時間を25分に短縮してスタートした日本人会大会が行われました。


前回の大会であぶさんの日本人会大会における連続10大会決勝進出(内優勝5回)を達成したものの、やはりゴールはファイナリストではなく、チャンピオンであることを再認識。
そして良きライバルであるタワーズに連覇されていただけに3連覇阻止とあぶさんの再戴冠に向けて練習を積み重ねてきました。

あぶさんを10年間熱いハートで決して多くを語らずに支えてきた山口の最後の大会となるので、
みんな燃えていた。


あぶさんA(シード)

2回戦 M One Blue 戦
雨が降る中、川井田がボールを拭きまくる。
武藤さんが投げやすいボールを提供すり。
11人目の守備位置のようなものだ。
そのかいもあり、危なげないスタートを切ることができた。
グランドが悪かったものの、快、翔、木元の上位打線が当たりまくり、
U1、山崎、貝沼の中軸がこすりながらつまりながら、味のあるバッティングでつなぐ。
武藤さん、野口大先輩がそのあとに続き、えっちゃん、デビュー戦の佐藤さんと続くラインナップだ。
ぬかるんでいたが大きなミスもなく、ベンチで大きな声で迎えてくれる村井さんも打席に立ち、
ヒットを打ち、安定した守備を見せた。
あぶさん歴代のパワーを誇る小川や大塩といったビッグヒッターの仲間入りを果たすことになる木元は1試合目から敵の選手が取りに行くのが馬鹿らしい飛距離のホームランをかっ飛ばしているのであった。
13-0にて勝利


3回戦 PlabomⅡはっちゃん 戦
いつも隣で練習しているPlabomⅡさん。
練習試合も多くしているのでこちらの出方もよく知っているはず。
しかし、65m以上飛ばしてしまえばそんなことは関係無いとばかりに、翔の2打席連発弾、
木元の豪快弾ありで圧倒する。
得点する術を知っている相手だけに、タイミングひとつでどう転がるか分からないが、
このこの試合に関しては翔の連発で完全に相手を飲み込めたと思う。
15-3にて勝利

4回戦 River Valley Neo Rabbits 戦
まぁ、あぶさんも打つチームだが、このチームの破壊力は半端ではない。
前々回、あぶさんAはこのチームに12-12の引き分けでジャンケン負けを喫している。
何点取っても追いつかれる。引き離されても追い付く。
正直苦手な相手だ。
実際この試合も取っても追いつかれ取っても追いつかれ、という展開。
武藤さんの無回転で落下してくる球をいとも簡単に弾き返してくる。
初回に3点を取るもすぐ裏の攻撃でいとも簡単に3点を返され、しかも2アウト2-3塁。
そこで打たれた瞬間だれもがヤバイと思ったセカンドへの鋭いライナーをエツコドヒ選手懸命の精一杯腕を伸ばしたジャンピングキャッチで攻撃を封じる。これが抜けてると思うとゾッとする・・・
同点で迎えたあぶさんの攻撃、2アウトランナー無しから1番の快、2番の翔が出塁し、怪物木元の3ランホームランで引き離す。
その勢いに引っ張られる様にU1の相変わらず調子の上がらないコスった打球がフラフラと1塁後方に上がり、インフィールドで横に跳ね、二塁打に。
そこで相手の返球ミスがありホームイン。勢いとはおそろしい。
時間短縮で25分となっていたためそのまま2回の裏が最終回。
4点差あったものの連打で3点を入れられ、しかも2アウト満塁フルカウントという超絶なプレッシャーの中、武藤さんが投げたボールを振り抜いた打球はサードへのフライとなりゲームセット。
違うチームだが前回の決勝1点差から悪夢の逆転満塁ホームランを浴びていたのと、
とにかくよく打つ打線なのでフライが上がった瞬間は本当にホッとした。
7-6にて勝利

準決勝 NMR-MG 戦
言わずと知れた古豪NMR
しかもスローピッチを熟知した豊丸さんがピッチャーときては、投手戦になること必至だった。
スローピッチなのにロースコア。
「打てるやろ~遅い球なんやから」と思われる方、是非大会に遊びに来てくださいね。
ここまで全試合で初回に先取点を取って相手にプレッシャーを与え続けてきたあぶさんだったが、
その作戦は開始数分で消え去る。
初めての初回三者凡退。
しかし、2回に守備で絶大な安心感をチームに与えている貝沼が1塁にランナーを置いて右中間に大きなあたりを見せる。
大会までの紅白戦や練習試合でことごとく打てず、凡打空振りの山を築いていた男がこの日は6番でポイントゲッターとして活躍していた。
そしてそこにきてこの飛球。
「いけーーー!」とみんなで叫ぶ!
が、相手の外野手にキャッチされてしまう・・・が、キャッチしたところがホームランラインを超えており、先制の2ランとなった!
お祭り騒ぎだった。
欲しかった先取点を取って盛り上がるのも束の間、後続も断ち切られ、なかなか追加点が奪えない。

そんな中、4回表に3番木元がこの日4本目となる超ーーー特大のソロホームランを放つ。
頼りになる男だ。
そして3-0で最終回の守り。
連打で1点を失うも、強打者を見事に抑え、最後はファーストの野口先輩がライナーを捕球して試合終了。
3-1にて決勝へ!

決勝 Early Birds戦
我々と同じく前回ベスト8以上の成績でシードから勝ち上がってきたチームだ。
練習グランドも違うし、練習試合もしたことがないのでとにかく情報が少ない。
でも並み居る強豪を下して決勝まで来るチームだ細心の注意、勢いで飲み込む。
決勝のプレッシャーは我々の方が上だと言い聞かせ、決勝を迎えた。
勝ち上がるチームというのは、やはり投手が練習を重ねているのが分かる。
高低を使い分け、追い込んだら注文もしてないのにひたすら「ハイボール」のおかわりが襲ってくる。
やはり打ち取るには高い球だろう。
決勝も準決勝と同じように上位打線が三者凡退に押さえ込まれる。
これが決勝。
しかし、こちらのエースも何を隠そう武藤さんなのである。
相手に点をとる攻撃をさせずにムードを持ってきてくれる。
そして自ら先制点を叩き出し、チームを鼓舞する。
2回裏に準決勝で価千金の2ランを放った貝沼がチャンスを広げ、武藤さんらしい流し打ちで2点を先制。
そして4回にも欲しかった追加点を武藤さんの犠牲フライで奪う。
しかし、あともう少し欲しい。
そして、勝つときとはこういうもの。という典型的なチャンスが訪れる。
9番えっちゃん、10番佐藤さんの連続出塁によるノーアウト1-2塁という絶好のチャンスだ。
相手は2アウトを目論んでいたに違いない。
それがノーアウト1-2塁で1番バッターだ。
これまで大活躍の上位打線が内野フライ、四球、サードゴロと打ち取られ、2アウト満塁で
それまで上位打線ほど打てず、湿っていたU1がレフト前に2点タイムリーを放ち、リードが5点になった。
レディース二人が作ってくれたチャンスを何とか活かすことができてよかった。
最終回もテンポよくアウトを重ね、最後のバッターをレフトライナーに打ち取り試合終了。
1年ぶりの優勝となった。

決勝 5-0にて優勝。

これで2012年3月から11大会連続のファイナル。そして優勝6回を飾ることができた。
打ち上げも大変盛り上がって、強いだけじゃなく、楽しいあぶさんに少しずつ近づいてきたと感じた。
チームの打線の流れも1.2番は初戦~ベスト8で大活躍し、3番は常にフル回転、4~8番の中軸は準決勝と決勝でエンジン全開、レディースは決勝のここぞ!というところで抜群のチャンスメイク。
一つの試合で全員が調子よく、次の試合でみんなが打てない、ということがなく、良い悪いがあったもののうまくカバーしあって点を重ねることができた。



この大会には遠路はるばる台中から手塚が道具を持って鈍った身体を鍛え直して参戦してくれた。
だが、あぶさんAも大苦戦したナイトラビッツと初戦で当たってしまい、敗退してしまっていた。
ただ、相変わらずの守備能力と強肩、ヒットを打つ打撃センスは健在だったので本当に嬉しかった。
アメリカに転勤するのでシンガポールに来るのは当分難しいと思うが、是非また一緒にユニフォームを着てプレーしたいので、次回の来星を楽しみにしてます。


U1



あぶさん1 日本人大会(2015年6月)総評

初戦2回戦  VS River Valley Neo Rabbits 4-11

シードであるため、2回戦からの登場となったあぶ1。
ただ、初戦からRiver Valley Neo Rabbitsと強敵である。River Valley2チーム出場だが、若い選手をNeo Rabbitsに集め、ベテラン選手をClassic Rabbitsに集めたようである。
なお、雨天のため、試合時間が35分から25分に短縮。短時間決戦のため、初回の重要性がいつも以上に増すことになった。

1回表、あぶ1の攻撃。初回の重要性を記載したばかりだが、一番、二番が相次ぎ出塁できずにツーアウト。ピンチである!!
ここで今回大会を最後にバンコク移住する三番山口(左)がきっちり四球を選ぶ。
四番ケン(右)がヒットで続き、ツーアウト2&3塁。
更に5番小林(一)が左中間へツーベースを放ち、まずは1点獲得!!
続くバッターは台湾からこの日のためにシンガポールへやって来た六番手塚(中)。手塚は日本人会大会のために台湾で毎日10km走り、バッティングセンターにも通っていた熱い男である。しかも奥さんが可愛い!!練習の成果あり、見事にライト前クリーンヒットを放つ。これで2点目。なおもツーアウト1&3塁。
ここで七番神谷(投)が続き、3点目!!
ツーアウトから3点獲得と、初回にしてはまずまずの出来である。

1回裏、River Valleyの攻撃。あぶ1のピッチャーは神谷。
四球、守備のミス、ヒットと続き、いきなり得点を入れられる。その後も強力River Valley打線が爆発。また女性2人の当たりが共にボテボテヒットになる不運もあり、8点を入れられてしまう・・。

2回表、あぶ1の攻撃。八番新婚ホヤホヤるみ(二)が絶妙なピッチャー前へのヒットで出塁。ただ後続が続かず、得点できず・・。
2回裏、River Valleyの攻撃は3点。

3回表、あぶ1最後の攻撃。ワンアウトから三番山口(左)が再度四球を選ぶ。ここで四番ケン(右)が見事にホームラン!!2点追加!!
・・・と思われたが、なんと長島茂雄ばりにホームベースを踏み忘れるという大珍事をしてくれ、1点追加のみで更にツーアウトとなる(注:長島茂雄は3塁ベースの踏み忘れ)。後続も続かず、ゲームセット。

最低でもベスト8まで行き、あぶ対決を想定していただけに、非常に残念な結果である。
初回の相手攻撃でペースを握られてしまい、それを覆すことが出来なかった。
力負けである・・。

各々が今回の悔しさをバネにして、次回大会以降の好成績へ繋げて欲しい。


#23 神谷

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