あぶさん1の日本人会大会優勝の興奮冷めやらぬ今日この頃
皆様はいかがお過ごしでしょうか?

日本人会大会終了後、次回ファーストピッチに向けてあぶさんは既
始動しております。

ここで2月に帰国された蔭山さんからあぶさんへの道具提供につい
お礼を述べさせて頂きたいと思います。

練習の時にもお伝えしましたが、蔭山さんからあぶさんカラーの
ピッカピカキャッチャー道具一式を頂戴致しました。

 カッコいいです!

試着をかねて試運転を行なったのは渡辺副キャプテンでした。

このキャッチャー道具があればファーストピッチ連覇はあぶさんのものですな!

蔭山さん、本当に有難うございます!!

U1


決勝 vs NMR-TG 8-3 ○  

準々決勝でABUSAN-Aを撃破したNMR-TG戦。そのABUSAN-Aは初戦でNMR-KEN-Gに15-0で完勝しており、我々ABUSAN-1は準々決勝でNMR-RYO-Gを7-0で退けている。そのABUSAN-1とNMR-TGが決勝で戦うことになった。その様相はさながら源平合戦を呈しており、ここに現代版・壇ノ浦の戦いの火蓋が切って落とされた(というのは絶賛・中二病発症中であるが、気にせず読み続けていただきたい)。

相手は決勝に上がってくる間にTowersに打ち勝ち、ABUSAN-Aのエース・武藤さんからもホームランを打つなど、ビルを解体する鉄球のような剛の打線。かたや、我々はホームラン零本ながらも、繋ぎに繋いで日本最後の清流・四万十川のように流れる柔の打線。そのコントラストは明瞭であり、源氏vs平氏の構図でありながら、その一方で角度を変えると”ラオウvsトキ”という別の構図にもなっていることに往年の○斗の拳ファンもたまらないであろう。

この重量打線を完璧に抑えることは香川でも難しく、今大会初めて相手に1点の先制点を与えてしまう。これまでなら相手に先制された時点で、テストの日にリコーダー(ソプラノ)を家に忘れてきてしまった小学生のようにうろたえるABUSAN-1であったが、この日は違った。むしろ、この打線を1点で抑えたことに自信を漲らせたようにさえ感じた。浮き足立つことなく1,2番はこれまで通り、自身の役割こなし、そこから怒涛の連打でこの回一挙4点を加え、あっさり逆転する。続く2回に1点差まで詰め寄られるが、マウンド上の香川を始め、全メンバーが慌てることはなかった。相手チームの応援の声に萎縮してしてしまいそうなところだが、なぜかこの日は全く気にならなかった。

4-3の1点リードで迎えた3回裏の攻撃。3回の相手の攻撃を見事3者凡退に抑えたことで、更に勢いづいたのか、この回も四球に連打連打でまたしても4点加点する。一体いつこんな戦いっぷりができるようになったのか不思議に思うかもしれないが、これまで悔しい思いをしながらも、ABUSAN-Aの背中を追いかけ、前ABUSAN-1キャプテン・山田さんやこれまで在籍されていたOBのメンバーの方々から引き継いだ種がようやく芽を出し、花が乱れ咲いたのである。

最終局面に行く前に、そろそろABUSAN-1のムードメーカーについても話しておかなければなるまい(いつ出てくるんだと苛立っている読者も多いことだろう)。前大会・準々決勝で起死回生の同点打を放ち、逆転のホームを踏み一躍ヒロインとなった二塁手・後藤であるが、前大会での活躍が仇となったのか、いい当たりを放ってもことごとく相手守備に阻まれることが多く、自ら心臓に毛が生えていると豪語しているわりには、今大会では心臓を地面に落としたら3秒ルールさえも意味がないくらいそれはもう、ヘコんでいた。しかし、神はそんな彼女を見捨ててはいなかった。相手攻撃陣の狙いは比較的守備が手薄(と睨んでいた)の1,2塁間を抜く打球を打つことであったが、そのほとんどの打球の前に二塁手・後藤が立ち塞がっていた。3回の相手の攻撃の芽を全て彼女のグローブが摘みとり、いよいよ優勝が現実味を帯びてくる。

8-3のまま、最終回。1死から相手女性打者に鋭く3塁線を切り裂かれ、2塁まで進塁を許す。続く女性打者のファーストゴロの間に3塁まで進塁されるが、2死まで詰め寄る。相手打者は1番に戻る。香川の右手から放たれた初球の東京スカイツリーボールを相手打者は鋭く叩き、バウンドの高い打球に香川がジャンプで飛びつき、ファーストへ送る。スリーアウト。この瞬間、ABUSANは歓喜の渦に包まれ、ABUSAN-1の優勝が決まった。


5試合平均9.6得点1.8失点。これ以上の数字があるだろうか。

しかも打つことを前提にした日本人大会である。これはまさに5試合を一人で投げぬいた香川なくしては成し遂げられないことで、それはもうメンバー全員がわかっていることである。これに加え、各メンバーがそれぞれのやるべきことを遂行し、チーム全体で意志を統一した結果、うまれたものである。今回怪我で思うような出場ができなかった健が常にベンチから声を出し、ベンチに帰るときに迎えてくれる姿に背中を押されたメンバーがほとんど、いや、全員であろう。腰痛を抱えながら、土曜日練習まで付き合ってくれた浦上さんに何とかいい報告をと、試合に臨んだメンバーも数多くいるだろう。準々決勝で惜しくも散ってしまったABUSAN-Aのメンバーの声援・サポートがなければ、準決勝すら勝ちあがることができなかったであろう。また、前々回、前回大会はOBの方々と大会に出場し、言葉だけではなく、一緒にプレーすることで学んだ・感じ取ったものがなければ、ここにたどり着くことはできなかっただろう。間違いなく今回の大会はあぶさんに関わる全員の力で勝ち取った栄冠であると信じてやまない。こんな素晴らしいチームに副主将と
して携わっていけることがどれだけ幸せなのだろうか。筆者の拙い言葉ではこの喜びや感動を表しても1/3も伝わらないかもしれないが、このチームにいて、本当によかったと自信をもって言える。

ABUSAN-1を代表して感謝します。ありがとうございました。

#35古関俊也



準決勝 vs River Valley Day Rabbits 13-3 ○
個人的には、今後しばらくシンガポールソフトボール会を引っ掻き回すチームであると感じているRiver Valley Day Rabbits戦。ここまでAMK-United、プラボムⅡ(ジェリー)という並み居る強豪を下してきており、勢いに乗っていることは確かであった。だが我々もここまでわずか3失点と抜群の安定感を誇る香川を始め、全員が全員の役割をきっちりこなしてきており、自信に満ち溢れていた。さらにはこの試合から我々が目標としていたABUSAN-Aのメンバーの力強い声援が加わることになる。
初回からこれまでの戦いどおり、選ぶべき四球を選び、打球をあげずに転がすことに専念することで好機を次から次へと創ることに成功する。前の試合から3番に入った神谷は香川と筆者の期待通り、しぶといバッティングで好機をさらに広げ、5番の橋本・(途中から藤瀬)6番山口()も繫いでは走り繋いでは走りを繰り返し、次々に加点していく。8番に座った関根も(練習にあまり来れておれず一抹の不安があったが)、技ありの流し打ちで9番に下がった古関に満塁のお膳立てをする。だがこの古関がこの試合をほぼ決めてしまうとは誰が思ったか。メンバーから肩の力がほどよく抜ける一声をかけてもらい、振りぬいたバットの色はまさに『パイナポー*』一色で、弾き返した打球は追い風に乗り蒼天めがけて上昇した。この時古関は完全に『入った』と確信し、ホームインしたときのアクションを考えながら、悠然とダイアモンドを回ろうとしていた。しかしそうは問屋が卸さない。あと数10cmのところでフェンスに直撃し、ゼンマイが壊れた玩具のように急いで3塁まで何とか到達する。走者一掃の3塁打。繰り返す、走者一掃の3塁打。癖になりそう、走者一掃の3塁打。というか、走者一掃3塁打・オブ・ザ・イヤー。
これで更に勢いづいた我々は続く回も加点していき、気づいてみれば13-3という風格さえ漂う勝ち方で、前回の壁を越え、決勝まで駒を進めることになる。点差を見れば、圧勝と見る人もいるかもしれないが、どこかで油断していたら逆のスコアでもおかしくはないほど、個人的にはRabbitsの脅威を感じた試合でもあった。

*筆者が最近覚えたやたら発音のいい英単語のひとつで、東南アジアを始めとする、亜熱帯から熱帯にかけて広く分布する果実。(使用例)このジュースに入ってんの、パイナポーじゃない?』

続く・・・


201333日、ABUSANの新たな歴史の1ページにABUSAN-1の名が刻まれた。少々長文になるが最後までお付き合い願いたい。これで貴方も歴史の生き証人である。

初戦 vs オヤッチーズ 12-1 ○

前回大会で20点以上の差をつけて完勝した相手だけに躓くわけにはいかない。そういった慢心があったのかもしれない。初回は無死12塁の好機から僅か1点しかとることができず、決して穏やかではない雰囲気が暖簾の間から顔を覗かせる。その後、二桁得点までたどり着くが、試合後の後味はあまりいいものではなかった。このままでは次戦でやられてしまうと危機感を感じた主将・古関とエース・香川は試合後チーム全員に警鐘を鳴らす。

3回戦 vs FSBC E&S 8-2 ○

初戦でいかにもちょっとおちゃらけたクラスの人気者の中学生というノリで場を沸かせていた(筆者にも身に覚えがあるが)BCS~The Final~という中学生チームを生徒指導の教師を彷彿とさせる落ち着きっぷりで制したFSBC E&S戦。このチームの打撃力はいわずもがな、無慈悲な制裁そのものである。そんなロケット砲も何重にも装備したFSBCをエース・香川の巧みなピッチングで初回零点に抑えたことで、相手に焦りを、自分たちに余裕を与えることになった。初回裏の攻撃、1番・原川がきっちりと役割をこなし出塁。続く2番・岡の安打から相手がミスを連発し、2人が一気にホームイン。さらにたたみかけるように3番・古関が弾き返した打球は相手のロケット砲の性能の数倍も劣る豆鉄砲であったが、センター前に音を立てずそこはかとなくと落ちる。
ここから後続が続き、相手のお株を奪う攻勢でこの回15点を先制する。しかし相手はFSBCこのままでは終わるはずがない。きっちりとボールを捉え、ヒット性のあたりを遠慮なく外野に飛ばす。まさに無慈悲な制裁。ただこの日のABUSAN-1の外野守備陣の集中力は研ぎ澄まされており、長打を許さない。そんな攻防を続け、最終的には8-2で豪打・FSBC8-2で打ち勝つことができた。バットだけでなく肩にまで高性能遠距離迫撃砲を装備しているFSBC外野守備陣から8点を奪えたということはそれだけ、今日のABUSAN-1の打線が繋がっていたということを示すものである。

準々決勝 vs NMR-RYO-G 7-0 ○

前大会、我々が苦戦の末勝利したジャングル・ベアーズ(プー)3回戦で快勝したNMR-RYO-G戦。誰もが認める最も練習をしているチームであり、苦戦は必至であった。2回終了時点で0-0の膠着状態が続く。こういう緊張感で溢れた展開の中でも、今日のABUSAN-1メンバーは非常に落ち着いていた。ほぼ全員がきっちりボールを見極め、四球を選ぶ。その一方で甘い球は見逃さず、バットを振りぬく。こういった積み重ねがやがて実を結ぶことになる。記憶が定かではないが、出塁した全員が漏れることなく、ホームに帰ってくることができ、相手につけいる隙を与えることなく、強豪相手に7-0で快勝することができた。中でも圧巻だったのはエース・香川が相手の34番を手玉にとり、全くバッティングらしいバッティングをさせなかったことである。彼曰く、この重力を最大限に利用した高度から落ちるボールは『東京スカイツリーボール』というらしいが、このネーミングセンスは○ン肉マンを愛読していなければ培うことのできるものではなく、そのうち四次元殺法でも繰り出すのではないかと個人的に楽しみにしている。ただ香川の出身地は兵庫県であり、なぜ神戸ポートタワーボールではなかったのか、神戸にゆかりのある筆者からすると、いささか残念でもある。
この試合で飛び出した個人的に好きなプレーについて、2,3触れておきたい。この試合の勝利に直接結びついたかどうかわからないが、ライトに途中から入った成長株・是松のプレーである。零点に抑えたといっても、相手は強豪であり、ヒット性の当たりをライトへ打つこともしばしばであった。しかし彼は臆することなく、ライトゴロを狙うべく捕球後ファーストへ素早く送球するプレーを2回披露した。結果は2回ともセーフであったが、双方とも際どいタイミングであり、彼の成長が垣間見えたプレーであった。この非常に積極的なプレーに触発されたように、筆者も出塁した時、2塁からワンヒットで3塁キャンバスを蹴り、一気にホームへスライディングで生還を試みた。クロスプレーの結果はアウトになってしまったが、月刊ソフトボールの表紙を飾りそうなそのクロスプレーは、今大会を通じてABUSAN-1の戦い方のひとつである積極性を暗示するものである。また、チーム最年少・朝井もきちんと自分の役割をこなしていた。打球をあげることなくしっかりと転がしては相手のエラーを誘い、球を見極め四球を選ぶこともしばしばあった。彼女が出塁時、応援に駆けつけてくれた郁子姉さんの『ちーちゃん、ホームに帰っておいで!!』という言いつけをしっかりと守り、途中で封殺されることなく見事にホームに生還する。筆者にも14歳の時、これぐらい素直なところがあれば高校受験で失敗しなかったのではないかと思うのはまた別の話。
ひとつひとつは大きなプレーではないかもしれないが、なにか光るものを数多く感じた試合がこの準々決勝である。

あぶ1準決勝へとつづく。。。。

今回はあぶさん1が激戦の末、あまりにも素晴らしい最高の結果で大会を締めくくりましたので、
あぶさん1の総評はかなり長くなる恐れがあり、少々時間がかかるかも知れません。
取り急ぎあぶさんAの総評を先にUPしておきます。

シードにつき2回戦から

2回戦 VS NMR KEN-G
言わずと知れたNMR。
常に出席率高く早出特打特守等の練習で非常に層も厚く
今回3チーム出場ながらも全部強敵。
朝一で勝利し、既に試合感たっぷりのこのチームとの初戦にしては
あぶさんAの入りがちょっと足りてなかった。
試合前にこのままではマズいと思い気合を入れ直した。

みんなの目がキリっと変わり、戦いが始まった。

初回1番阿部が口火を切り、打者一順で先制パンチを与えた。
マウンドに上がったエース武藤はやはり今回の大会も心強く、
打ち気に満ちた相手をことごとく打ち取っていく。
守っていて「すげーな~」と思わざるを得ない完璧なピッチングで
中押し、ダメ押しも決まって終わってみれば15-0での完勝だった。
初戦の入りで緩んだままだったらこんな結果にはならなかったであろう。

武藤さんのピッチングとメンバーの繋ぐバッティングが上手く機能し、
上昇気流に乗った(と思っていた)


3回戦 VS ALL JAPAN チーム
学校の先生チームであろうか・・・?
初戦を同門対決で勝ち上がってきたチーム。
先発マウンドに武藤さんの弟子(年上)の野崎さん、ライトに菅野さん。
出場機会になかなか恵まれなかった二人に思いっきりプレーして頂こうと先発を託した。
先発の野崎さんは1失点完投勝利。
打線も好調をキープし、13-1での快勝
あぶさんA全員でベスト8を決め次回シードを決めた。
さぁ、ここから!(と思っていた)


4回戦 ベスト8 VS NMR TG
NMRの玉田キャプテンが所属するチーム。
今までは豊丸さんがピッチャーをしていたが今回はずーっとファーストにいる。
これはこれで不気味である。
そしてこのチームは結果的に今大会ずば抜けてどこよりも多い柵超えを放ったチームであろう。
(恐らくクリーンアップで15本ぐらい打っているのでは・・・)
相手のピッチャーは高低差、奥・手前の前後であぶさん打線を揺さぶるレベルの高い投球術。
質の高い練習を積んだ賜物であろう。
じゃんけんに勝って後攻を選んだ。
初回、非常にうるさい1番2番を打ち取り、エース武藤健在、と思った矢先、3番にきっちりレフト前に弾かれた。
ランナーを置いて回したくない4番楯列さん。
今大会のHRキング間違いなしの長距離法は武藤さんの脳天から落ちてくる無回転ボールをピンポン玉の様に弾き返しレフトU1の遥か上空を切り裂いて行った。
圧巻とはまさにこのことか。
しかし、これはある程度覚悟していたこと。
このルールは打ち勝つルール。
打たれるのは当たり前、打ち返せばよい。
しかし、5番、6番に連打を浴び、3点目を入れられる。
1回裏、1番2番がいい当たりも正面を突き2アウト。
3番丹羽がライトにこの日2本目となるHR
後続が倒れチェンジ
2点差にし2回表をキッチリ抑えて流れを引き寄せたいところだったが、
2アウトから1番2番に連打を浴び、3番にレフトフェンスオーバーの3ランを浴びる。
その後1点を返すも相手投手に揺さぶられ4点ビハインドが生む力みからかなかなか
打線がつながらずそのまま6-2で敗戦。
いかに先制が大切か、いかにリードを増やすか、を改めて実感させられた敗戦であった。

あぶさんAはベスト8で大会を後にし、隣のグランドでNMR RYO-Gと戦っているあぶさん1の応援に回った。
その後のあぶさん1の大躍進ぶりは別途副キャプテン(あぶさん1チームキャプテン)のシュンぺーに託すことにします。

皆様、お楽しみに。

U1





本日の試合結果の速報です。

あぶさん1 優勝しました!

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あぶさん1 優勝

あぶさんA 準々決勝敗退

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詳細は後日各チームキャプテンからご報告させていただきます!
それまでは、以下の動画で優勝の瞬間を味わってください!!



以上。

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